読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

上京リーマンの徒然日記

趣味中心の気ままなよろず日記です。

【映画】シン・ゴジラ見てきました!【注:ネタばれ全開】

映画

仕事帰りに、レイトショーで見てきたゼーット!

 

長々と書く前に、端的に感想、評価を。

 

すっげー良かった

 

ぶっちゃけ、さほど期待してなくてハードルもだいぶ下がっていたのを差し引いても、すごく良かった。ぶっちゃけ最高だった。

 

ゴジラと言う単語に思うところがあるのならば、この先を読んで出来を確認せずに行っても、絶対損はしないですよ、マジで。

f:id:na10311422:20160730003637j:plain

※公式HPより

 

推敲とか、清書とか、考察的なアレは寝てからするとして、まずはファーストインプレッションを。

 ちなみに、ちゃんと前振りとしてこんな記事も書いてるので、参考程度に。

onobori-tsurezure.hatenablog.com

 

①メッセージ

まぁ前の記事であんなことを書いておきながら、評論家気取りになっちゃいますが、まず「ゴジラ」を語るのであれば、ここから触れねばならないでしょう。

俺の知る作品としてのゴジラはいつもなんらかのメッセージを内包していました。

基本的にそれは初代の反核反戦などの流れを汲む、人間への「警鐘」「警告」の類だったのではないかと思っています。

 

しかしながら、本作に込められたメッセージ、あるいは願い、祈りは、それとは流れを異にするものであったのではないかと感じています。

 

「希望」「激励」「励まし」「発破」「応援」「復興」「絆」「善性」・・・etcetc。

 

極めてポジティブなメッセージを訴えかけてくる作品、つまるところ、

 

「ニッポン 対 ゴジラ

 

と言うテーマのとおり、「日本頑張れ!」っていう映画です。

 

物語の終盤、主人公の演説?シーンが入るのですが、あのシーンがもっとも端的、あるいは直接的にそのメッセージを語っているシーンでしょう。

 

それがある意味、一番びっくりなところでして、ぶっちゃけ、トップとかはともかく、ここ最近の庵野監督の作品でこういう風に仕上がるとはまさに想定外でした。

 

その意味では、まさに今あるべきゴジラ映画であるといえるでしょう。 

 

②『ゴジラ

さて、では、いよいよ本作のゴジラについて。

 

完璧に、今までになかったゴジラです。

 

ゴジラと言うくくりでいうのであれば、もっともクリーチャー、モンスターに近い、「怪獣」と言う表現のギリギリに位置する様な怪獣でした。

 

これまでの日本のゴジラは、その大前提に1954の初代ゴジラが存在していました。

あれだけぶっ飛んだことをやったGMKやFWですら、あくまで初代の延長です。

 

今作は、良くも悪くもその楔から解き放たれてとでも言うべき、新たな「初代」ゴジラとでも言うべきゴジラなんでしょう、きっと。

 

基本コンセプトである放射能の影響で異常進化した生物」と言うのは今まで通りですが、進化の先がこれまでのゴジラとはあまりに違うゴジラです。

 

前の記事のとおり、私が慣れ親しんだ平成VSゴジラは、その重厚感と圧倒的パワー、耐久力、再生力を全面に押し出した生物の頂点でした。

言うなれば、単純に分かりやすく強くて凄くてカッコいい怪獣の王様とでも言うべきキャラクター性でした。

ギャレゴジもその系譜であり、エメg・・・マグロ食ってるようなのはそうでなかったからこそ、ダメなのです。

 

それは人間でいうなら、ヒョードルとかシュワちゃんとかに例えられるでしょうか。

 

翻って今回のゴジラは、「・・・こんな生物が存在するのか」と言う、超生物と言うより生物?と言う様な感じです。

 

ヒョードルとかの例えでいうなら、筋肉もりもりマッチョマンとかではなく、腕が三本とか、羽が生えてくるとか、人間の枠を飛び越えてしまってるようなイメージです。

どんなに凄かろうと、あくまで「延長」「拡張」であった過去ゴジラと、「別種」「別枠」とでも言う様な表現になるでしょうか。

 

では、もうちょっと具体的に行きましょう。

 

まず、これまでに公開されているメインビジュアルは劇中では「第四形態」と称される形態です。

 

そう!つまり!今回のゴジラは劇中で形態変化、すなわち「進化」するのです。

 

記念すべき、ミレニアムシリーズ最初の敵であるオルガの様に、あるいは永遠のライバル、モスラが変態するように、そして宿命(と言うには実は劇中の設定的に微妙だったりするのですが)強敵デストロイアがそうであったように。

 

第一形態は魚と両生類の中間の様な生物、第二形態はそれの脚が発達し陸上に適応し、そして第三形態で、恐竜の様な直立二足歩行へ。

 

そして、一度姿を隠し、再度出現する際には、あの黒いボディに赤いひび割れのある、これまでのゴジラに似て、しかしながらこれまでのゴジラとは違うあの姿へ。

 

第二形態までは正直、うーんっていうビジュアルです。

一言でいうと、ギョロ目の首長竜の頭のついたエラのあるサンショウウオみたいな?

と言うか、何も知らずに見ると、え・・・?うん・・・?は・・・? みたいな困惑とどう捉えれば良いのか(これがゴジラ?それとも、え、何、前座?的な)判断がつかないまま物語が進むせいで印象がちょっといまいちです。

 

そして第三形態への進化の段になってようやく、ああこいつがシンゴジラなのか、と理解できるようになります。

ぶっちゃけ、第三形態はかなり地味なので割愛。

ちなみに、予告編とかで流れてる、震災を想起させる様な被害光景は第三形態まででの被害です。

 

そして、第四形態。見た目はそのまんまアレなので割愛。

恐らく、歴代においてすら、GMKに並ぶ最凶です。

 

まず、印象として無機物。

狂気、恐怖はその目から感じるものの、これまでのゴジラにあった怒りや怨嗟を感じさせない、ただの破壊の権化とでもいうべき存在感。

 

ゴジラではお約束ではありますが、自衛隊の既存兵器では傷1つつかず、米軍のバンカーバスター?で良いんですかね、あれ でようやく出血するほどの超装甲と無限進化、細胞活動による再生能力。

 

さらに後述のアレと合わせることで無類の防衛能力を発揮する、生きるイージス艦とでも言うべき、レーダーの様な対空防衛感知器官を備えてるというチート防衛性能。

 

そして、ゴジラと言えば・・・アレ!な、放射熱線も当然備えております。

 

この熱線の描写がまたヤバいんです、凄いんです。

 

発射シークエンス、熱線自体描写の凝り方、破壊描写、規模どれをとっても歴代最高峰と言って良いでしょう。

 

ギャレゴジの熱線が復活を告げるリスペクトであるならば、シンゴジラの熱線は新時代を告げるチャレンジとでも言うのでしょうか。

日本でもここまで出来るのか・・・と言う感嘆のため息が漏れるほどです。

 

そして、このシンゴジラ、なんと口から吐くだけじゃないんです。

 

「ああ、体内放射ね、あるある」

 

などと思った貴方は、想像力が足りない。俺も足りなかった。

 

なんとまぁ、全身の割れ目からハリネズミの様に垂れ流すんですよこのゴジラ

 

前述の生体イージスシステムと合わせてボロボロと航空戦力を叩き落し周囲に破壊の嵐を巻き起こす様は、もうすさまじい絶望感。

 

しまいにゃ、尻尾の先からも放出しだして、口との二刀流ですよ、奥さん。

 

んで!そのエネルギー源はお約束の体内炉心と、特殊な体内機構によって空気からですらエネルギーを生み出す永久機関

 

しかもしかも!単為生殖どころか、プラナリアのごとく無限増殖する恐れありとかいうまさかのマグロリスペクト。

 

まさに単体で完結する、超越生物とでも言うべき化け物に仕上がっております。

 

強いて弱点を上げるのならば、燃費がちょっと悪い様です。

東京の中枢3区を壊滅させたらエネルギー切れしちゃって活動休止しちゃいまして、その休止期間に描かれる人間の姿が今作の見せ場になっております。

 

あとは、体内炉心の放熱の問題がありまして、今作ではそこを突かれて敗北することになります。

 

以上、ざっくりとした今回の「ゴジラ」の設定ですが、なかなか面白いことになっています。

前述のように、過去のライバルと同様の「進化」、マグロの持っていた「増殖」、お約束の熱線や炉心とそれらを発展させた設定、的確に撃墜される航空機への理屈付け、そしてこれだけの超生物でありながら、設定上どうみても、あのオキシジェンデストロイヤーならば消滅させることが可能と言う余地を敢えて残したと思われる点などなど考えれば考えるほど、実に意欲的でありながら、ゴジラとしてのテイストをこれでもかと盛り込んだ、実に新しいゴジラと言えるでしょう。

 

③全体的な映像の出来

流石に、CGの出来はギャレゴジほどではないです。予算が違うから仕方ないね、とある程度目をつぶる必要はあります。

ミレニアムシリーズの頃とは比べ物にならないほどに自然にはなっていますが、それでも様々なところで違和感は消し切れていません。

しかしながら、前述の通り破壊描写や特殊効果などは、これまでの日本ゴジラ映画と言う括りでは、最新作であるだけにぶっちぎりの最高傑作と言って良いと思います。

個人的には、日本映画もここまで出来るんだな・・・と言う感激の方が大きかったです。

 

畑は違いますが、昨日の記事で書いたように、アルペジオやマジェプリを見た時の、技術の進歩への感動に近い驚きがありました。

 

またゴジラ自身もフルCGで描かれたことが話題となった本作ですが、前述の第二形態までのクオリティはぶっちゃけ低いです。第三形態も微妙です。

しかし、第四形態のあの着ぐるみ感は、パシフィック・リムのKAIJUやギャレゴジのそれを上回っています。

前述の通り、粗もないわけではないですが、良い意味で、間違いなく日本の着ぐるみ特撮の脈動を感じさせる出来となっています。

 

④シナリオ面、演出面

大きく分けて二部構成になっています。

前半)蹂躙される日本

後半)「日本」の反撃

とでも言った感じです。

 

前半は、初代ゴジラが太平洋戦争の想起であった様に、あの「3.11」を想起させる内容となっています。

暴虐の嵐の前に、押し流される車と街、落ちる電気、崩れ落ちる建造物、なすすべもない人間とその圧倒的爪痕。

ある種の天災の暗喩、荒魂とも捉えられる、日本の「怪獣」感そのもののソレです。

 

そこで描かれる「日本」の姿は、鼻につくほどのふんだんにアイロニーがてんこ盛りで、見ていてイライラすること間違いなしです。

悪い意味での、打破すべき日本、変えるべき日本、日本が自覚すべき欠点、駄目な日本の姿を、それでも希望があること、輝くものがあることを添えながら、これでもかと全面に押し出してきます。

 

そして、ゴジラが本気を出して、ズタズタのボロボロにぶっ壊されてから、第二部が始まります。

上記の様に、駄目な姿に隠れていても、3.11を経て見せた様な、有史以来無数の天災、人災、国難に晒され続け、それでもなお何度でも立ち上がり今なおこうしてしかと在る「日本の強さ、素晴らしさ」が描かれていきます。

 

そうして、様々な人の努力が、ゴジラ打倒に繋がっていく様は、胸が熱くなるものがあります。

 

とまぁ、終わってからだからこんなことが言えますが、見てる最中はもうどこですっ転ぶかハラハラドキドキでしたよ。

 

全く救いのない、バッドエンドすら想定してましたんで、あんなきれいに終わるとは思いもしませんでした。

 

 

・・・ここまで書きましたが、流石に眠気も限界なので、続きは起きてから、また。まぁ4500字も書いたし・・・。ではまた。