上京リーマンの徒然日記

趣味中心の気ままなよろず日記です。

【映画】シン・ゴジラ見てきました!その2【注:ネタばれ全開】

おはようございます。サイレンに起こされました・・・。

 

錦織は無事勝ったようですね。ジョコとヴェルディハの試合をやってますが、流石にバーディッヒがジョコに勝てるとも思えんので、こっちを優先。すまぬ、ベルディヒ。とか言ってたらタイブレだと?

 

 と言うわけで、↓の続きです!

onobori-tsurezure.hatenablog.com

 

まず、起きてから気づきました。大事なこと言ってねぇと。

 

俺、エヴァ知りません。スパロボで知ってるくらいっす。なんで、エヴァっぽいかどうか と言う視点は全くないです。まぁ、どっかで聞いたBGMが流れてることくらいはわかりましたが。でん!でん!でん!でん!ででん!ってやつ。アレを聞いた時は、まぁやると思ってたけど・・・ほんとにやるとは・・・とちょっとゲンナリ。

 

④-2 演出面

全体的にかーなーり情報量が多いです。

特に序盤、異常事態への対処のため、あっちのお役所の偉い人、こっちのお役所の偉い人、その下を支える人、現場、被災光景、と目まぐるしく場面とテンションとテンポが切り替わり、専門用語のオンパレードで、ついてくのがやっと。

メインキャラ以外は印象に残ることすらありません。

 

しかし、なんか明らかにヤバいことが起こってるんだろう、なんだかんだでみんな頑張ってるのが分かる、だけで良いと思うんですよね、と言うかそれを狙ってたんだと思います。

 

前述の通り、この映画はあの震災をゴジラとして描いた作品としての側面もあります。

あの当時、避難所で寝泊まりした時の、何が起こってんだ感、これはやべぇ感を思い出しました。

 

そうして考えると、個々の役所で誰が何をどうして、何がどうなったが大事なのではなく、「日本」でヤバいことが起きて「日本」が対処に動いてると言うのが押さえるべきところなのでしょう。

 

人物描写に移ると、メインキャラも物語を動かすための狂言回しとしての側面が強く、主人公である理想主義者の若きエリート官僚がグイグイと物語をひっぱって行くような形でもなく、アメリカのヤングエリートが明確な回答を打ち出すのでもなく、まさに群像劇です。

 

特撮映画にありがちな、極端な無能、私欲に塗れた豚、ぶっ飛んだマッドサイエンティスト、無駄に頭を掻き毟る悲観主義者、あれは神だFUHAHAHAHA!!みたいな狂信者、無駄に正義感溢れる正統派英雄政治家みたいな、わかりやすい記号キャラは全くいません。

 

日本の駄目なところ、お役所仕事を押し出しつつも、誰一人、何一つ極端な無能ではなく、いかにもありそうな駄目さ、駄目でありながらもいかにもありそうな矜持や意地、日本の底力や人間の美しさを見せているのは結構ポイントが高いところで、良い意味で引っかかりのない描写になっています。

 

まぁ、ちょっと落ち着きすぎかなと、思うところもありますが、まぁ実際の災害でも結構こんなもんなのかも知れぬ、と思わせる程度な感じです。

 

 

意外だったのが、絶望感は確かにありますが、そこまで暗くないところ。

被災者の描写はあまりありません。絶望で立ち止まる登場人物は誰もいません。

 

前述の通り、ポジティブな映画だと解釈すればさもありなん、と言った納得のお話ではありますが、見せたいのは被災の絶望でなく、その災害にどう動き、どう立ち向かい、どう立ち上がるか。

そういう意味で、非常に視聴後の後味はよろしい映画です。

 

⑤・・・雑記

もう、綺麗にまとまる気がしないので書き散らす。

まず、について。

まぁ、お約束。終盤の肝は核攻撃の決定とそれに対する日本の反抗。

これは日本でしか描けない、日本以外には描いてはいけない姿がしっかりと描かれて居たと思います。

流れ的には1984のオマージュなんでしょうかね。

この流れでキーとなるのが、米国、国連おフランスと言うあたりに、過去作への意識も感じます。

ギャレゴジは核を矮小化することに反核のメッセージを込めたのだと思いますが、やはり此方の描き方の方が、日本人的にはしっくりくるし、日本人でしか分かりようのないメッセージでしょう。

 

ゴジラについて(再)

早く死ね、これで終われ、もう動くんじゃねーぞ、マジで!、と言うゴジラに対する恐怖感、敵意と言うのは歴代作品でも随一、外道まっしぐらのGMKにすらここまでは思わなかった。

生物としての質の悪さ、絶望感がすごい。そしてこれは、あれですね、事故原発のオマージュでしょうね。

あと、ラストシーンの尻尾。アレが何を言いたかったのか。

単に『ゴジラ』と言う名の災害がまだ終わっていないことを示したとも考えずらい。

なぜならば、あそこにゴジラが残っているだけでそれは十分示せるから。

と言うことは、それ以外、それ以上のメッセージがあの尻尾にはあるはず。

うーむ、この映画はポジティブな映画であることを考えても、明確な答えはないかなぁ。

あと、博士。推論、推測、断片的な情報でしか語られない彼と、今回、実は上陸する理由が全くないゴジラの関連性に示唆される可能性があり、その可能性の暗喩、むしろ直喩?と見るのが一番分かり易いっちゃー分かり易いが、それが正しいかと言われると、なんか違うなー。

 

特撮感。

ギャレゴジに足りなかったものが、ここにある。

この画、まさに怪獣映画、日本特撮。

ギャレゴジを見た後の、凄かったけど、流石に100%のソレじゃないなー感への全うなアンサー。

 

ギャレゴジ

復活の怪獣王であったギャレゴジに対して怪獣王としての怪獣ゴジラではなく、怪獣としての怪獣ゴジラを描いた本作と言う構造になるのだろう。

なんとなく意思を感じる守護神ギャレゴジと、ただただ無機質な破壊神シンゴジ。

人間を超越した、言うなれば「上」に居るギャレゴジと、人間とは別枠、言うなれば天災に対する日本人的な「畏れ」と言う意味で「神」に近いシンゴジ。

リスペクト溢れるハリウッド映画のギャレゴジと、本家本元の凄さを見せた日本特撮シンゴジ。

とこの辺りの対比を考え出すとすごく面白そう。

マグロ?知らんがな。

 

小ネタ。

上陸したら自重で死ぬ!→即上陸のコンボ、空想科学読本ネタかしら。

独立愚連隊どものキャラの濃さが素敵。あんな異端児のあつまりでも、自然と一丸となって取り組む姿はとても良い。

流石テレ東は各が違った。

やはり薬は呑むのに限るぜゴジラさん!

在来線爆弾の勢いが最高。

地味に、地下に避難してる都民が居る中でのバンカーバスターぶっぱとか、地面への熱線放射とか、意図的にスルーしてるっぽいけど結構やばくね?

最終決戦、通称ヤシオリ作戦の物量感ぶっ飛び感とんでも感が実に最高。

作戦終了時の、うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!USA!USA!みたいなのではなく、終わった・・・感が、なんか良い。

おでぶちゃんとか石原さとみとか、シリアスになり切らないいい塩梅。

 

描きたいことはいっぱいあるけど、あとは2ちゃんに行ってくるぜい。そのうちもっかい見よう。