上京リーマンの徒然日記

趣味中心の気ままなよろず日記です。

【リオ・オリンピック】テニスの展望と観戦を楽しむためのちょっとした知識。

と言うわけで、リオ・オリンピックが始まります!

 

オリンピックと言えばテニス!

 

テニスと言えば、錦織!

 

今回のオリンピックに出場する日本代表の中でもかなりの注目度を誇る、我ら日本のテニスプレーヤー、テニスファンの奇跡のヒーローにして、フェレールと共に世界中の180㎝未満のテニスプレーヤーの希望の星、ケイ・ニシコリです!

 

メダル獲得の千載一遇のチャンス!数々の日本のテニスの歴史を塗り替え続けるこの男、今回もやってくれる、はず!

 

とは言う物の、期待だけしても仕方ないので、実際どんなもんだべ?っていうのを考えてみるのと、普段テニスを見ない人に、どんな風に楽しんだらいいのか、と言うのをちょっと解説してみたいと思います。

 

①実際のところ、錦織はメダルとれそうなの?

結論から言うと、かーなーり取れそう!!

とは言っても、メダル確実!ってわけではないです。

14全米以来、マスコミの煽りすぎで、あんまり詳しくない人は勘違いしがちですが、グランドスラムどころか、マスターズ、500だって、優勝するのは大変なんです。

あの人外こと、全盛期のBIG4だって、取りこぼしはいくらでもあるし(当たり前ですが)、ましてやそれを追う立場の錦織ならさもありなんという話です。

 

では、その辺りを前提において、「かーなーり」の辺りの説明をしてみましょう。

 

では、まずはドロー表を。

RIO2016 男子シングルス | tennis365.net - 国内最大級テニスサイト 

このドロー表から押さえておくべき要点は、

①第4シード!

=準決まではトップ3と当たらず、すべて格下との闘い。そして、メダルまでに打倒すべき各上は最低一人だけでよし。

ジョコビッチと反対側

=現王者ハイパーテニスサイボーグこと、ジョコビッチと決勝まで当たらないのはラッキー。準決がマレーなのはしょうがない。

③同ハーフのシード

マレー、モンフィス、チリッチフェレール、ジョンソン、コールシュライバー、ペール

その中で、錦織が当たる可能性のあるシードが、コールシュライバー、チリッチ、モンちゃん。削ってくるルとか、何かと嫌なペールがおらず、サーフェスが遅いということでチリチリもそこまで怖くなく、比較的くみしやすいシード勢が集まっています。

 

要するに、かなりいいドローです。準決まではよほどのこと(=それこそ14全米並みのチリッチ超覚醒とか、脇腹再発とか)がない限りは、まず到達できるでしょう、

と言うか、考えられる限りの理想にかなり近い圧倒的な引きの良さ。

 

・・・でも、うーんこの、たまたまジョコとマレーとナダルが揃ったATP500感

流石に、フェデラー筆頭に、バブちゃんとかベルディヒとか「いつものメンバー」が居ないと、寂しい気もします。

 

さて、準決までは順当に行くとして、そこからメダルを取るのに必要な条件の整理をしましょう。順当にトップシードが勝ち上がったとすると、以下の通りです。

 

金:マレーを倒し、ジョコを倒す。

銀:マレーを倒すも、ジョコに負ける。

銅:マレーに負けるも、三決でナダルを倒す。

 

 この「銅」がキモです。

赤土の王者にして、皇帝/帝王と並ぶ魔人、男子テニス界のBIG4の一角、現役唯一のゴールデンスラマー、歴代二位タイのGS勝利数を誇る、テニス史において史上最高と称されるフェデラーと共に永劫に渡って語られ続けるであろう伝説の王者 ラファエル・ナダル ですが、最近は復調の気配があったとはいえ、いまいち調子が悪い上に、今回はケガ明けです。

流石に、年間ゴールデンスラムは消えたとはいえ、生涯ゴールデンスラムを目指すジョコビッチがここを取りこぼすとは思えません。

そしてまた、今回の条件であれば、錦織の勝率の方が高いとみて、間違いないです。昨年のロジャースカップの様に行くはず、と言うか、言ってくれ。

 

まぁ、もちろん、上位勢が、先日のウィンブルドンのジョコの様に、オリンピックの魔物に食われる可能性はもちろんありありなので、どうなるかは非常に水ものなのが困りもの。

ドローのリンクから見れますが、理由は色々とはいえ、過去のメダリストも「・・・マジ?」みたいな人が居たりするんです。

 

まぁ、ナダルの試合を見てみないことにはなんともではあるのですが。ナダルは気持ちで戦うタイプのファイターなので、こと国が背後にかかるオリンピックでは、とんでもない力を発揮するのが目に見えるようです・・・。

 

もちろん、マレーに勝ってメダルを確定してもらうのが一番いいんですけどね。

 

デ杯の死闘を見る限り、紙一重のところまでは来てるはずなので、大いに期待しちゃいましょう!

 

あと、もちろん、太郎ちゃんと杉やんも応援してあげてね!?

②テニスの見方のコツ

とは言う物の、テニスって良く分からんと言う人のために、ここに注目しようという話も少し。

テニスは基本的に、見て分かり易いスポーツです。

ボールを打って、それを枠内に返せるか、と言うそれだけなので、去年話題になったラグビーなどの様に、難解なところはありません。

単純な中に、細かい駆け引きや流れの変わり方、戦略の立て方とうとう見所はたくさんありますが、それをいきなり楽しめって言うのも無理な話なので、簡単なところから。

 

1)「ブレーク」がカギ

テニスは、4本先取の「ゲーム」を6本先取することで「セット」を取り、セットを2本あるいは3本先取することで「マッチ=試合」に勝利することになります。

ゲームごとにプレイヤーは交互に「サービス」を打ちます。

その選手から見て自分がサービスを打つゲームをサービスゲーム、相手がサービスを打つゲームを「リターンゲーム」と言います。

プロレベルの試合になると、基本的には、自分のサービスゲームを取る(=キープする)ことは大前提で、相手のサービスゲームを取ることが勝利のカギとなります。

この相手のサービスゲームを取ること、つまり、自分のリターンゲームを取ることを相手のサービスを「ブレーク」するといいます。

つまり、『いかに相手のサービスゲームをブレークするか』がテニスプレーヤーがもっとも意識していることであり、テニスの試合において大きな見せ場となります。

錦織はサーブが弱い代わりに、このリターンゲームにかなり強いため、あの身長でも、あれだけのランキングに食い込むことが出来ているのです。

 

②プレースタイルに注目する。

どんなスポーツでもそうですが、選手によってフォームは十色、プレイスタイルも万別ですが、テニスの場合、大きく分けて2つに分けられます。

1.攻めて強い

2.守って強い

ジョコビッチやマレー、ナダルは後者にあたり、フェデラーや錦織、チリッチは前者にあたります。

つまり、矛と盾と言うわけで。

矛と矛の殴り合い、盾と盾の削りあい、そして矛と盾の競り合い。

細かいところは分からなくても、それぞれのプレイスタイルがどちらなのかさえ押さえておけば、攻め崩した、守り抜いた、上回った と言うポイントをつかみやすくなり、観戦にもメリハリがつきます。

 

③スーパープレイを楽しむ

みたまんまです。

テニスはプレイの密度が濃いので、比較的スーパープレイが乱れ飛びます。

特に錦織含む最上位勢の試合はその傾向が顕著です。

1ポイントの合間のすべてが事実上のスーパープレイだったりすることもままあります。

なので、ビールでも飲みながら、お気楽にトップレベルのアスリートたちのスーパープレイに、

「マwジwwかwwwよwwwww」「なんだ、この人外wwwwwwww」「半端ねぇ、なんだよ今のwwwwwwwwwwwww」

と大爆笑するのが、ある意味正しい、スポーツ観戦の姿ではないでしょうか。

 

とまぁ、このくらいわかってれば、楽しく見れるのかなぁと個人的には思うのですが、どうでしょう?

 

とりあず、早速明日の夜、錦織の試合がセンターコート第一試合(マジか)でありますんで、ぜひ応援しましょう!

 

ではでは。

【ゲーム】夏だ!海だ!アップデートだ!

嫁の限定グラだ!

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と言うわけで、水着と白パーカーが来たよ、ハルナアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

 

信じてたぜ、コニシ義父様!

 

これで、今年の夏も勝つる!!勝利を!榛名に!

 

 

・・・で、16夏もあと二週間ほどですね。

 

去年なぁ、マジできつかったよなぁ。

 

普通に甲勲章は獲ったけど、スケジュールの都合もあって、途中を一部乙にしたのに一人掘り切れなかったんだよなぁ。

 

14冬の着任なので、噂に聞くだけだった地獄、アイアンボトムサウンド。その恐ろしさの片鱗を味わった夏でした・・・。

 

そう、差分の女王とたけし嬢は楽にとれたんだけど、海風はアイアンボトムサウンドに沈んだままで・・・ごめんよ、まろーん・・・ってなったのも懐かしい・・・。

 

まぁ、秋で水母ネキをフルボッコにして手に入れたけどね!70回超えたけどな!

その代わり、グラ子も嵐も全く苦労しなかったから差し引きプラスさ!

 

まぁ、掘りの話ばかりしましたが、難易度は極悪・・・と言うか、不親切で理不尽な系統の難しさだったので、難易度として語るのもなんだかなぁという感じ。

 

個人の出撃記録を見る限り、ギミック解除を除いて、初手の二分の一くじ引きの分を差し引くと、実質の出撃回数は大した回数になってないんですよ、実は。

そりゃ、連合艦隊でわざわざキラ付けするような真似してれば地獄でしょうけど、私はそこまで熱心なキラ教信者じゃないし、支援部隊はため込んでた伊良湖ちゃんを大解放して楽したしなんで、実働はさほどでもないのです。

 

が、通称零時迷子のせいで、リアルのリズムに影響がでたのと、暑さとのダブルパンチで体調の方が若干やられるとか言う、リアルダイレクトアタックに苦しんだ印象が強いのが、このしんどいと言う感想の元凶でしょう。

 

とはいっても、やはり撃破時はガッツポーズしましたねぇ。

カットイン編成でふっ飛ばしましたが、綾波プリンツの連続カットインの炸裂は脳汁出まくりでした。

防空ちゃんとはもう二度と会いたくねぇ。と思ってたら、秋イベでグラの差し替えミスがあってぞっとしたのも良い思い出。

 

 

そんな去年でしたが、ランカーや元帥常連に比べれば劣るとはいえ、十分に充実していた昨年と比べてさえ、さらに充実した艦隊と余裕のあるだろうスケジュールに加えて、中規模とのことなので、今年はさほど苦労はしないはずです、きっと。

新艦はイタリアの空母アクィラが濃厚な状況ですので、報酬だろうが掘りだろうが全力で獲りに行かなくては。

嫁の榛名と共に、わが艦隊の主力オブ主力な飛鷹さん隼鷹さんとは絶対絡むだろうしな!

 

今週は、イベントも近いし、復習もかねて初心者提督向けのtipsでも書こうかな。

今週の晩酌 その2

引っ越してきたばっかりで選挙権ないので、都知事選とか放置して酒飲んでました、まる。

まぁとりあえず鳥越でなくて一安心。

 

今週はこいつらだ!

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と言うわけで、

 

・葉しょうがの豚バラ巻き焼き 醤油ダレ葉しょうが風味

・木綿豆腐のレタス添え 山形だしのっけ

・東光の安いの山形県

 

と、梅雨明けらしくややさっぱり風に。と言うと聞こえは良いけど、だるいので手抜きで。

 

①葉しょうがの(ry

1)葉しょうがはざっくり洗って、茎を適当なところで切り落として、残りをみじん切り

2)葉しょうがの生姜部分に豚バラを巻き巻き

3)油を引いたフライパンに2)を入れて、焼き色をつけたら酒蒸しに

4)好みで適当にひっくり返して、火が通るまで焼いたら、皿によける

5)微塵に刻んだ茎と葉部分と、醤油やら味醂やら酢やらなんやらで適当に作ったタレをフライパンにドーン

6)一煮立ちさせたら、適当にかけて完成

 

葉しょうがを使うのは初めてだったので、某所レシピ集を参考にしました。シンプルだけに失敗しようもなく上出来。茎はもったいないので使ってみたけど、割と繊維いっぱいだったので無理して食わなくても良かったかも。

 

木綿豆腐の(ry

1)木綿豆腐の上に、適当に重石を乗っけて水切り。水を入れた茶碗とかでOK

2)ナスをみじん切りして、水に晒す

3)その間にキュウリをみじん切り

4)あとは好みで薬味やらなんやらをみじん切り。今回は、オクラとらっきょとミョウガと小葱。海藻類とかゴマとか生姜とかワサビとかなんでもありあり。

5)2,3,4を合わせて、あとは適当に醤油をダバーしてしばらく置く。好みで水で薄さ調整。酢とかポン酢とか入れるのもあり。今回はゆず胡椒を投入。

6)野菜が食いたかったので、冷蔵庫に残ってたレタスを適当にちぎって、さらに乗せた上に豆腐をのせて、上から5)かけて完成

 

夏は山形のだしに限る。

ごはんにかけても良し、そうめんと一緒にしてもよし、豆腐でよし、意外とパスタもあり、サラダ類にも合う上に、蒸し鶏とか豚しゃぶにも合うのに、その日の気分と残ってる材料で、いくらでもアレンジが効くのが実におっけー。

 

そして、今夜の酒は「東光」

http://www.sake-toko.co.jp/product_list.php?category_id=12

↑これの一番下の奴ですね。

 

スカイツリー(の下)まで行ったついでに買ってきた、山形のお酒です。

 

日本屈指の酒処山形、の南の方の米沢のお酒。

 

米沢と言えば、伊達家やら上杉家と縁の深い地域であり、なにより日本三大和牛の一角「米沢牛」で有名なあたりですね。

 

今回買ってきた東光は、実に日本酒らしい日本酒です。

 

芳醇な香りと味わいは良い意味で野暮ったく、いかにも東北らしい米米しい日本酒とでも言うべきでしょうか。

どちらかと言うと、辛い方が好きなクチですが、出羽桜とかこういうのも大好きです。

「日本酒が好き」と言う人には、ぜひオススメな感じですね。

 

東北の酒と言えば、一ノ蔵が有名ですが、個人的にはちょっと合わなかったりもします。

 

 

明日は早起きして、こりvsジョコを見なきゃいけないので、このくらいで。ではでは。

【映画】シン・ゴジラ見てきました!その2【注:ネタばれ全開】

おはようございます。サイレンに起こされました・・・。

 

錦織は無事勝ったようですね。ジョコとヴェルディハの試合をやってますが、流石にバーディッヒがジョコに勝てるとも思えんので、こっちを優先。すまぬ、ベルディヒ。とか言ってたらタイブレだと?

 

 と言うわけで、↓の続きです!

onobori-tsurezure.hatenablog.com

 

まず、起きてから気づきました。大事なこと言ってねぇと。

 

俺、エヴァ知りません。スパロボで知ってるくらいっす。なんで、エヴァっぽいかどうか と言う視点は全くないです。まぁ、どっかで聞いたBGMが流れてることくらいはわかりましたが。でん!でん!でん!でん!ででん!ってやつ。アレを聞いた時は、まぁやると思ってたけど・・・ほんとにやるとは・・・とちょっとゲンナリ。

 

④-2 演出面

全体的にかーなーり情報量が多いです。

特に序盤、異常事態への対処のため、あっちのお役所の偉い人、こっちのお役所の偉い人、その下を支える人、現場、被災光景、と目まぐるしく場面とテンションとテンポが切り替わり、専門用語のオンパレードで、ついてくのがやっと。

メインキャラ以外は印象に残ることすらありません。

 

しかし、なんか明らかにヤバいことが起こってるんだろう、なんだかんだでみんな頑張ってるのが分かる、だけで良いと思うんですよね、と言うかそれを狙ってたんだと思います。

 

前述の通り、この映画はあの震災をゴジラとして描いた作品としての側面もあります。

あの当時、避難所で寝泊まりした時の、何が起こってんだ感、これはやべぇ感を思い出しました。

 

そうして考えると、個々の役所で誰が何をどうして、何がどうなったが大事なのではなく、「日本」でヤバいことが起きて「日本」が対処に動いてると言うのが押さえるべきところなのでしょう。

 

人物描写に移ると、メインキャラも物語を動かすための狂言回しとしての側面が強く、主人公である理想主義者の若きエリート官僚がグイグイと物語をひっぱって行くような形でもなく、アメリカのヤングエリートが明確な回答を打ち出すのでもなく、まさに群像劇です。

 

特撮映画にありがちな、極端な無能、私欲に塗れた豚、ぶっ飛んだマッドサイエンティスト、無駄に頭を掻き毟る悲観主義者、あれは神だFUHAHAHAHA!!みたいな狂信者、無駄に正義感溢れる正統派英雄政治家みたいな、わかりやすい記号キャラは全くいません。

 

日本の駄目なところ、お役所仕事を押し出しつつも、誰一人、何一つ極端な無能ではなく、いかにもありそうな駄目さ、駄目でありながらもいかにもありそうな矜持や意地、日本の底力や人間の美しさを見せているのは結構ポイントが高いところで、良い意味で引っかかりのない描写になっています。

 

まぁ、ちょっと落ち着きすぎかなと、思うところもありますが、まぁ実際の災害でも結構こんなもんなのかも知れぬ、と思わせる程度な感じです。

 

 

意外だったのが、絶望感は確かにありますが、そこまで暗くないところ。

被災者の描写はあまりありません。絶望で立ち止まる登場人物は誰もいません。

 

前述の通り、ポジティブな映画だと解釈すればさもありなん、と言った納得のお話ではありますが、見せたいのは被災の絶望でなく、その災害にどう動き、どう立ち向かい、どう立ち上がるか。

そういう意味で、非常に視聴後の後味はよろしい映画です。

 

⑤・・・雑記

もう、綺麗にまとまる気がしないので書き散らす。

まず、について。

まぁ、お約束。終盤の肝は核攻撃の決定とそれに対する日本の反抗。

これは日本でしか描けない、日本以外には描いてはいけない姿がしっかりと描かれて居たと思います。

流れ的には1984のオマージュなんでしょうかね。

この流れでキーとなるのが、米国、国連おフランスと言うあたりに、過去作への意識も感じます。

ギャレゴジは核を矮小化することに反核のメッセージを込めたのだと思いますが、やはり此方の描き方の方が、日本人的にはしっくりくるし、日本人でしか分かりようのないメッセージでしょう。

 

ゴジラについて(再)

早く死ね、これで終われ、もう動くんじゃねーぞ、マジで!、と言うゴジラに対する恐怖感、敵意と言うのは歴代作品でも随一、外道まっしぐらのGMKにすらここまでは思わなかった。

生物としての質の悪さ、絶望感がすごい。そしてこれは、あれですね、事故原発のオマージュでしょうね。

あと、ラストシーンの尻尾。アレが何を言いたかったのか。

単に『ゴジラ』と言う名の災害がまだ終わっていないことを示したとも考えずらい。

なぜならば、あそこにゴジラが残っているだけでそれは十分示せるから。

と言うことは、それ以外、それ以上のメッセージがあの尻尾にはあるはず。

うーむ、この映画はポジティブな映画であることを考えても、明確な答えはないかなぁ。

あと、博士。推論、推測、断片的な情報でしか語られない彼と、今回、実は上陸する理由が全くないゴジラの関連性に示唆される可能性があり、その可能性の暗喩、むしろ直喩?と見るのが一番分かり易いっちゃー分かり易いが、それが正しいかと言われると、なんか違うなー。

 

特撮感。

ギャレゴジに足りなかったものが、ここにある。

この画、まさに怪獣映画、日本特撮。

ギャレゴジを見た後の、凄かったけど、流石に100%のソレじゃないなー感への全うなアンサー。

 

ギャレゴジ

復活の怪獣王であったギャレゴジに対して怪獣王としての怪獣ゴジラではなく、怪獣としての怪獣ゴジラを描いた本作と言う構造になるのだろう。

なんとなく意思を感じる守護神ギャレゴジと、ただただ無機質な破壊神シンゴジ。

人間を超越した、言うなれば「上」に居るギャレゴジと、人間とは別枠、言うなれば天災に対する日本人的な「畏れ」と言う意味で「神」に近いシンゴジ。

リスペクト溢れるハリウッド映画のギャレゴジと、本家本元の凄さを見せた日本特撮シンゴジ。

とこの辺りの対比を考え出すとすごく面白そう。

マグロ?知らんがな。

 

小ネタ。

上陸したら自重で死ぬ!→即上陸のコンボ、空想科学読本ネタかしら。

独立愚連隊どものキャラの濃さが素敵。あんな異端児のあつまりでも、自然と一丸となって取り組む姿はとても良い。

流石テレ東は各が違った。

やはり薬は呑むのに限るぜゴジラさん!

在来線爆弾の勢いが最高。

地味に、地下に避難してる都民が居る中でのバンカーバスターぶっぱとか、地面への熱線放射とか、意図的にスルーしてるっぽいけど結構やばくね?

最終決戦、通称ヤシオリ作戦の物量感ぶっ飛び感とんでも感が実に最高。

作戦終了時の、うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!USA!USA!みたいなのではなく、終わった・・・感が、なんか良い。

おでぶちゃんとか石原さとみとか、シリアスになり切らないいい塩梅。

 

描きたいことはいっぱいあるけど、あとは2ちゃんに行ってくるぜい。そのうちもっかい見よう。

 

【映画】シン・ゴジラ見てきました!【注:ネタばれ全開】

仕事帰りに、レイトショーで見てきたゼーット!

 

長々と書く前に、端的に感想、評価を。

 

すっげー良かった

 

ぶっちゃけ、さほど期待してなくてハードルもだいぶ下がっていたのを差し引いても、すごく良かった。ぶっちゃけ最高だった。

 

ゴジラと言う単語に思うところがあるのならば、この先を読んで出来を確認せずに行っても、絶対損はしないですよ、マジで。

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※公式HPより

 

推敲とか、清書とか、考察的なアレは寝てからするとして、まずはファーストインプレッションを。

 ちなみに、ちゃんと前振りとしてこんな記事も書いてるので、参考程度に。

onobori-tsurezure.hatenablog.com

 

①メッセージ

まぁ前の記事であんなことを書いておきながら、評論家気取りになっちゃいますが、まず「ゴジラ」を語るのであれば、ここから触れねばならないでしょう。

俺の知る作品としてのゴジラはいつもなんらかのメッセージを内包していました。

基本的にそれは初代の反核反戦などの流れを汲む、人間への「警鐘」「警告」の類だったのではないかと思っています。

 

しかしながら、本作に込められたメッセージ、あるいは願い、祈りは、それとは流れを異にするものであったのではないかと感じています。

 

「希望」「激励」「励まし」「発破」「応援」「復興」「絆」「善性」・・・etcetc。

 

極めてポジティブなメッセージを訴えかけてくる作品、つまるところ、

 

「ニッポン 対 ゴジラ

 

と言うテーマのとおり、「日本頑張れ!」っていう映画です。

 

物語の終盤、主人公の演説?シーンが入るのですが、あのシーンがもっとも端的、あるいは直接的にそのメッセージを語っているシーンでしょう。

 

それがある意味、一番びっくりなところでして、ぶっちゃけ、トップとかはともかく、ここ最近の庵野監督の作品でこういう風に仕上がるとはまさに想定外でした。

 

その意味では、まさに今あるべきゴジラ映画であるといえるでしょう。 

 

②『ゴジラ

さて、では、いよいよ本作のゴジラについて。

 

完璧に、今までになかったゴジラです。

 

ゴジラと言うくくりでいうのであれば、もっともクリーチャー、モンスターに近い、「怪獣」と言う表現のギリギリに位置する様な怪獣でした。

 

これまでの日本のゴジラは、その大前提に1954の初代ゴジラが存在していました。

あれだけぶっ飛んだことをやったGMKやFWですら、あくまで初代の延長です。

 

今作は、良くも悪くもその楔から解き放たれてとでも言うべき、新たな「初代」ゴジラとでも言うべきゴジラなんでしょう、きっと。

 

基本コンセプトである放射能の影響で異常進化した生物」と言うのは今まで通りですが、進化の先がこれまでのゴジラとはあまりに違うゴジラです。

 

前の記事のとおり、私が慣れ親しんだ平成VSゴジラは、その重厚感と圧倒的パワー、耐久力、再生力を全面に押し出した生物の頂点でした。

言うなれば、単純に分かりやすく強くて凄くてカッコいい怪獣の王様とでも言うべきキャラクター性でした。

ギャレゴジもその系譜であり、エメg・・・マグロ食ってるようなのはそうでなかったからこそ、ダメなのです。

 

それは人間でいうなら、ヒョードルとかシュワちゃんとかに例えられるでしょうか。

 

翻って今回のゴジラは、「・・・こんな生物が存在するのか」と言う、超生物と言うより生物?と言う様な感じです。

 

ヒョードルとかの例えでいうなら、筋肉もりもりマッチョマンとかではなく、腕が三本とか、羽が生えてくるとか、人間の枠を飛び越えてしまってるようなイメージです。

どんなに凄かろうと、あくまで「延長」「拡張」であった過去ゴジラと、「別種」「別枠」とでも言う様な表現になるでしょうか。

 

では、もうちょっと具体的に行きましょう。

 

まず、これまでに公開されているメインビジュアルは劇中では「第四形態」と称される形態です。

 

そう!つまり!今回のゴジラは劇中で形態変化、すなわち「進化」するのです。

 

記念すべき、ミレニアムシリーズ最初の敵であるオルガの様に、あるいは永遠のライバル、モスラが変態するように、そして宿命(と言うには実は劇中の設定的に微妙だったりするのですが)強敵デストロイアがそうであったように。

 

第一形態は魚と両生類の中間の様な生物、第二形態はそれの脚が発達し陸上に適応し、そして第三形態で、恐竜の様な直立二足歩行へ。

 

そして、一度姿を隠し、再度出現する際には、あの黒いボディに赤いひび割れのある、これまでのゴジラに似て、しかしながらこれまでのゴジラとは違うあの姿へ。

 

第二形態までは正直、うーんっていうビジュアルです。

一言でいうと、ギョロ目の首長竜の頭のついたエラのあるサンショウウオみたいな?

と言うか、何も知らずに見ると、え・・・?うん・・・?は・・・? みたいな困惑とどう捉えれば良いのか(これがゴジラ?それとも、え、何、前座?的な)判断がつかないまま物語が進むせいで印象がちょっといまいちです。

 

そして第三形態への進化の段になってようやく、ああこいつがシンゴジラなのか、と理解できるようになります。

ぶっちゃけ、第三形態はかなり地味なので割愛。

ちなみに、予告編とかで流れてる、震災を想起させる様な被害光景は第三形態まででの被害です。

 

そして、第四形態。見た目はそのまんまアレなので割愛。

恐らく、歴代においてすら、GMKに並ぶ最凶です。

 

まず、印象として無機物。

狂気、恐怖はその目から感じるものの、これまでのゴジラにあった怒りや怨嗟を感じさせない、ただの破壊の権化とでもいうべき存在感。

 

ゴジラではお約束ではありますが、自衛隊の既存兵器では傷1つつかず、米軍のバンカーバスター?で良いんですかね、あれ でようやく出血するほどの超装甲と無限進化、細胞活動による再生能力。

 

さらに後述のアレと合わせることで無類の防衛能力を発揮する、生きるイージス艦とでも言うべき、レーダーの様な対空防衛感知器官を備えてるというチート防衛性能。

 

そして、ゴジラと言えば・・・アレ!な、放射熱線も当然備えております。

 

この熱線の描写がまたヤバいんです、凄いんです。

 

発射シークエンス、熱線自体描写の凝り方、破壊描写、規模どれをとっても歴代最高峰と言って良いでしょう。

 

ギャレゴジの熱線が復活を告げるリスペクトであるならば、シンゴジラの熱線は新時代を告げるチャレンジとでも言うのでしょうか。

日本でもここまで出来るのか・・・と言う感嘆のため息が漏れるほどです。

 

そして、このシンゴジラ、なんと口から吐くだけじゃないんです。

 

「ああ、体内放射ね、あるある」

 

などと思った貴方は、想像力が足りない。俺も足りなかった。

 

なんとまぁ、全身の割れ目からハリネズミの様に垂れ流すんですよこのゴジラ

 

前述の生体イージスシステムと合わせてボロボロと航空戦力を叩き落し周囲に破壊の嵐を巻き起こす様は、もうすさまじい絶望感。

 

しまいにゃ、尻尾の先からも放出しだして、口との二刀流ですよ、奥さん。

 

んで!そのエネルギー源はお約束の体内炉心と、特殊な体内機構によって空気からですらエネルギーを生み出す永久機関

 

しかもしかも!単為生殖どころか、プラナリアのごとく無限増殖する恐れありとかいうまさかのマグロリスペクト。

 

まさに単体で完結する、超越生物とでも言うべき化け物に仕上がっております。

 

強いて弱点を上げるのならば、燃費がちょっと悪い様です。

東京の中枢3区を壊滅させたらエネルギー切れしちゃって活動休止しちゃいまして、その休止期間に描かれる人間の姿が今作の見せ場になっております。

 

あとは、体内炉心の放熱の問題がありまして、今作ではそこを突かれて敗北することになります。

 

以上、ざっくりとした今回の「ゴジラ」の設定ですが、なかなか面白いことになっています。

前述のように、過去のライバルと同様の「進化」、マグロの持っていた「増殖」、お約束の熱線や炉心とそれらを発展させた設定、的確に撃墜される航空機への理屈付け、そしてこれだけの超生物でありながら、設定上どうみても、あのオキシジェンデストロイヤーならば消滅させることが可能と言う余地を敢えて残したと思われる点などなど考えれば考えるほど、実に意欲的でありながら、ゴジラとしてのテイストをこれでもかと盛り込んだ、実に新しいゴジラと言えるでしょう。

 

③全体的な映像の出来

流石に、CGの出来はギャレゴジほどではないです。予算が違うから仕方ないね、とある程度目をつぶる必要はあります。

ミレニアムシリーズの頃とは比べ物にならないほどに自然にはなっていますが、それでも様々なところで違和感は消し切れていません。

しかしながら、前述の通り破壊描写や特殊効果などは、これまでの日本ゴジラ映画と言う括りでは、最新作であるだけにぶっちぎりの最高傑作と言って良いと思います。

個人的には、日本映画もここまで出来るんだな・・・と言う感激の方が大きかったです。

 

畑は違いますが、昨日の記事で書いたように、アルペジオやマジェプリを見た時の、技術の進歩への感動に近い驚きがありました。

 

またゴジラ自身もフルCGで描かれたことが話題となった本作ですが、前述の第二形態までのクオリティはぶっちゃけ低いです。第三形態も微妙です。

しかし、第四形態のあの着ぐるみ感は、パシフィック・リムのKAIJUやギャレゴジのそれを上回っています。

前述の通り、粗もないわけではないですが、良い意味で、間違いなく日本の着ぐるみ特撮の脈動を感じさせる出来となっています。

 

④シナリオ面、演出面

大きく分けて二部構成になっています。

前半)蹂躙される日本

後半)「日本」の反撃

とでも言った感じです。

 

前半は、初代ゴジラが太平洋戦争の想起であった様に、あの「3.11」を想起させる内容となっています。

暴虐の嵐の前に、押し流される車と街、落ちる電気、崩れ落ちる建造物、なすすべもない人間とその圧倒的爪痕。

ある種の天災の暗喩、荒魂とも捉えられる、日本の「怪獣」感そのもののソレです。

 

そこで描かれる「日本」の姿は、鼻につくほどのふんだんにアイロニーがてんこ盛りで、見ていてイライラすること間違いなしです。

悪い意味での、打破すべき日本、変えるべき日本、日本が自覚すべき欠点、駄目な日本の姿を、それでも希望があること、輝くものがあることを添えながら、これでもかと全面に押し出してきます。

 

そして、ゴジラが本気を出して、ズタズタのボロボロにぶっ壊されてから、第二部が始まります。

上記の様に、駄目な姿に隠れていても、3.11を経て見せた様な、有史以来無数の天災、人災、国難に晒され続け、それでもなお何度でも立ち上がり今なおこうしてしかと在る「日本の強さ、素晴らしさ」が描かれていきます。

 

そうして、様々な人の努力が、ゴジラ打倒に繋がっていく様は、胸が熱くなるものがあります。

 

とまぁ、終わってからだからこんなことが言えますが、見てる最中はもうどこですっ転ぶかハラハラドキドキでしたよ。

 

全く救いのない、バッドエンドすら想定してましたんで、あんなきれいに終わるとは思いもしませんでした。

 

 

・・・ここまで書きましたが、流石に眠気も限界なので、続きは起きてから、また。まぁ4500字も書いたし・・・。ではまた。

【アニメ】毎週木曜日22時から!

ニコ生にて!

 

銀河機攻隊 マジェスティックプリンス 再放送中!!

 

ちなみに26時からBSでもやってるそうな。今週まで、まったく気付かなかった。保護者会員失格だ・・・。

 

ま、まぁ?「受け入れよ」とケレス大戦には間に合ったから、よ、良し?・・・6話とか好きなのに、ぐすん。

 

と言うわけで、今秋、劇場版公開予定の銀河機攻隊 マジェスティックプリンス 再放送中!!

 

大事な(ry

 

去る2013年、下馬評を覆し、秋アニメのアルペとともに、3DCGアニメの未来をまざまざと見せつけた傑作ロボアニメです。あ?ヴヴヴ?・・・何それ、食えんの?

 

もう3年も経つんですねぇ。いやー懐かしい。とはいっても、劇場版決定のアナウンスがあったときにさらっと見直してはいるんですが。

 

何度見ても、今なお色あせないあのクオリティとチームザンネンの可愛らしさと大人たちの良い大人っぷり。※潰シュー除く。

 衝動的にBDーBOX予約しちゃったぜ☆・・・大丈夫、お酒は控えるまでもなく財布はきっと大丈夫さ、HAHAHAHA!

 

 

さて、そんな感じで、始めた今回ですが、今秋、劇場版公開予定の!銀河機攻隊 マジェスティックプリンスの紹介でもしようと思います。

 

通称、MJP、マジェプリ。2013年春アニメで、全24話。今秋、新規25話の公開とともに劇場版も公開予定。

 

当時、その微妙なタイトルからして、前評判で「うーん?」みたいな評価をされていました。

 

同期に、あのまどマギ(俺は見てませんが)で一躍有名になったバッドエンド症候群罹患者(某ZEROは絶許)のうろぶっちー脚本の翠星のガルガンティア、ロボアニメ界の雄、サンライズが送る革命機ヴァルヴレイヴの二本の話題作を抱えていたので、まぁ無名の新規作品であった本作のその評価もやむなしと言ったところ。

 

が、蓋を開けてみれば、その最後まで貫き通した独特のノリと、良く練られた設定、しっかりと丁寧に作りこまれた演出、『首←』を筆頭に、分かっている、実に分かっている機体描写、そして何より圧倒的な戦闘作画と保護欲そそる主人公たち「ザンネン5」で、俺たちファンー通称、保護者会のハートをがっつりキャッチ。

 

下馬評を覆し、『ロボ』アニメとしては当時随一、歴代の名作と比較して遜色ない評価を得た作品です。

 

その戦闘作画のクオリティは、今なおオーパーツ」「ロステクと称されるゾイドシリーズを、初めて超えた作品とすら、一部で称されるほど、3年経った今ですらあのクオリティはずば抜けています。

 

その独特のノリ故に、導入部分でやや人を選ぶきらいのある本作ではありますが、ハマる人にはもろにハマる作品と言えるでしょう。

 

見どころや、名台詞、名シーンはあまりにありすぎて、ちょーっと書ききれないレベルなので、気が向いたら、上記のとおり毎週木曜日開催の保護者会に是非参加してみてくださいな。

 

ではでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【映画】ゴジラについて、改めて考えてみる

 いよいよ今週末に公開が迫りました、シン・ゴジラ

 期待と不安が降り注ぎまくってますが、週末見に行って感想を書く前に、ゴジラとはなんぞや」と言うお話を自分なりに纏めてみようと思い立ってみました。

ぶっちゃけ、崇高なことは書くつもりは一切ないので、深い考察とか語りとか期待しちゃだめですよ?

 

ちなみに、このまえ新宿に行ってこんなん撮ってきました。

馴染み深い平成VSのゴジラですかね、このデザインは。

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そも、「ゴジラとは?」とは?

 否定から入る形で申し訳ないですが、このお題について反核」「反戦を語りだす人とはあんまり語り合いたくないです。

 

1954年のいわゆる初代ゴジラのテーマがそこにあることは間違いないとは私も思っていますが、それ故に胡散臭いのです。

 

つまり、そこにある崇高なテーマ性を語れる【俺カッケー】が鼻につくと申しますか。

ほんとうの自分の『ゴジラ』を語ってない以前に、ただ偉大なる初代ゴジラだけを見て、それをそこへのリスペクトなしに語ってしまう薄っぺらさを感じるのです。

 

もちろん、初代ゴジラを評論家が語る場面、ゴジラと言う物の持つ本質を敢えて真面目に語る場面で、相応の人が相応の内容で語るのは大いに素晴らしいことだと思います。

 

ただその変の素人や、本業じゃない芸能人が色々と語ってたりすると・・・と言う感じです。

 

なんで、こんなこと書くかと言うと、2014年のハリウッドゴジラ、いわゆるギャレゴジの際に思うところがあったわけで。

 

あれは間違いなく俺がかつて見た『ゴジラ』の系譜であった。

あの威/偉容、マグロ食ってるようなのの悪夢を払拭して余りある出来であった。

・・・まぁ、初代リスペクトなのは知ってるけど、もうちょっと熱線はビーム感出してくれてもよかったのよ?とか、もうちょっとゴジラのシーン多くても良かったのよ?とか、言いたいことはありますが。

 

などと私は思っているわけですが、当時、初代ゴジラをダシにした、薄っぺらい語りたがりの批判したがりがちょっと目についたかな、と。

 

つまるところ、「え、お前ら、ゴジラ本当に好きなの?」と言いたい様なのが目についてうーんってなったのです。

 

論点は1954のゴジラファーストインパクである人間がどれほど居るのかと言う話です。

 

1954が初ゴジラの人、昭和のヒーローゴジラを最初に見た人、ビオランテやスぺゴジと戦った平成VS、あるいはハム太郎に釣られたGMKが最初だったら・・・。もしかして、マグロ食ってるようなのが最初だったら。

 

ゴジラ』の初体験がどこかで、その人の『ゴジラ』と言うのは違ってしかるべきであり、本当にゴジラを語ったり、基準とするのであれば、おのれの幼少期に見た、憧れや恐怖の象徴であったリアルタイムのゴジラじゃないのかなぁと思うんです。

 

ようは自分にとっての『ゴジラ』が本当に「水爆怪獣ゴジラ」な人間がどれだけ居るのか、と言う疑問です。

もう少し言えば、自分にとっての『ゴジラ』を『ゴジラ』足らしめる要素って何なのよ?と言う話で、つまり、放射線を浴びて異常進化したけど脆くて弱っちいイグアナ」「生まれはそうじゃないけど、くっそ強くて放射線を喰らう太古の超生物」だったらどっちが『ゴジラ』っぽいかと判断するかと言うこと。

 

と言うわけで、長い前置きになりましたが、今回言いたいのはそういうこと。

 

では、俺にとってのゴジラとは

最強の超生物、無敵の怪獣王である

 

はい、お察しのとおり、モロに平成VS世代です。

 

ビオランテからデストロイアまでドンピシャ。

友達と映画館で観た、あのメルトダウンの白光の中、蘇ったジュニア、もといゴジラの姿は永遠の思い出です。

 

幾多の強豪とのバトルを繰り広げた、あの重厚感溢れるマッシブな肉体と今なお色あせない精悍な顔つきの平成VSゴジラ

圧倒的なパワーと驚異的な再生力、超火力の熱線で幾多の強豪との激戦を繰り広げた怪獣王。

 

ゴジラは一通り押さえてはいますが、やはり俺にとってのゴジラはそれです。

昭和もミレニアムもマグロもやっぱちょっと違うんですよねー。前述のとおりギャレはかなり近い。

 

そもそも、あの時ギャレゴジに求められていたものは、あるいはマグロ食ってるようなのこと「巨大イグアナNYに現る(仮)」が酷評された理由は、何か。

 

それこそ、ゴジラたるに相応しい怪獣王としての姿だと思うのです。

 

そうでなければ、上でも書いてますが、フランスが原因になってるとは言えちゃんと放射能クリーチャー」である巨大イグアナが受け入れられなかった分けがなく、一方でそのオリジンが今までにない設定となっているギャレゴジがあれ程の評価を得るはずがないでしょう。

 

ギャレゴジがスクリーンで見せてくれたその偉容は、私にとってはまさしく怪獣王ゴジラの帰還だったのです。

 

では、シン・ゴジラの前評価は?

恐らく、ギャレゴジほどの満足度は無いだろうなぁと思ってます。

作品の出来不出来の問題ではなく、本質的に自分が求めているものと作品のコンセプトがそれに合致するかどうかの話です。

どんな名作の恋愛ものより、シュワとかスタとヴァンダムが暴れてるB級映画の方が楽しめるのと同じですね。評価と満足度は一致しません。

 

あの震災を経て、1954を今の日本に当て嵌めた新解釈で再構築した様な作品になると思うので、俺がもっとも馴染みのある怪獣王の姿ではなく、最も古く、最も新しい新/真ゴジラの姿を見ることになるでしょう。

 

それは大いに期待しているのですが、庵野監督を信じていいのかどうか・・・。

 

ただ、少なくともゴジラの造形は気に入っています。

今までにないあの異形感でどう恐怖と暴虐を振りまいてくれるのか、期待大です。

 

まぁ、期待と不安に胸を高鳴らせながら、週末を待ちましょう!

 

眠いので、こんなもんで・・・。